WEB MAGAZINE
WESTPOINT NARROW TAPERED
フルレングス愛好家に朗報あり。
垂涎の黒、登場。
待望、という方も居るのではないだろうか。満を持して、黒×黒×黒。そんなパンツが登場。
セルヴィッチ
まず、マットなブラック生地は旧式力織機で織り上げたセルヴィッチウエストポイントを使用。ワーク好きには外せない、ささやかなようで存在感が全く違うセルヴィッチ。モノトーン仕様で黒を極めた好デザインが嬉しい。
ウエポン
ウエストポイントとはチノパンなどに使用されるチノクロスの一種である。しかしチノが単糸(1本の糸)で織るのに対し、このウエストポイントは双糸(2本の糸)で織り上げる。これにより、より丈夫で上品な光沢を成す生地となる。
このウエストポイントの名は、米国陸軍ウエスト・ポイント士官学校の制服に使用されたことに由来する。同校はエリート育成学校であったため、チノクロスよりも上質なこの通称ウエポンが用いられたのだ。
今まで生地の黒いモデルは、B0205SP、B0705SP、B0105SPなど、ブラックデニムが存在した。しかしそれらはあくまで定番出陣モデル同様、白い二本線、内股ピンクステッチ、ブロンズ色の銅リベットを配したモデル。
今プロダクトはそれらと一線を画す。黒い二本線、その他のほとんどのモデルが有する内股桃ステッチも黒へと変更。リベットもソリッドで無骨なものに。
徹底した黒。今後ここまでの黒は、果たして登場するのだろうか。
ナローテーパード
そしてこの黒に相応しいシルエットとして採用されたのが、ナローテーパード。登場後、そのデザイン性と機能性の高さで、一気に人気モデルへと駆け上がった。
裾幅は定番モデル中最細であるのに関わらず、腿や腰回りには適度なゆとり。締め付け感なく、すっきり細いシルエットが楽しめるのだ。穿きやすく、それでいてシャープな黒の良さを最大限に引き出す。
生地感はしっかりとしたハリがあるのに、ごわつく厚みは無く軽やか。そして穿き込みや洗濯を繰り返すことでウエポン生地は更に柔らかく仕上がっていく。
+白シャツ
白シャツでモノトーンの定番スタイルもワンランクアップを可能にする。落ち着いた、しかし存在感を放つ黒い二本線は予想以上に、効く。
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Model: 170cm 65kg
Pants: 32in
Shirts: シアサッカー半袖シャツ NATURAL 38in着用
+カラーTシャツ
いつもより、少しだけロールアップを増やして丈を上げる。足首を風が撫で、細身のシルエットはサンダルもよく映える。裾のチェーンステッチまで徹底した黒。ぜひ見せつけて歩いて欲しい。
ウエポンの良いところは、マットな中にも絶妙な艶があるところだ。てらてらと厭らしい光沢でなく、マットの中に浮かび上がるような上品な艶。これはラフなコーディネートでもくたびれ感を見せず、洗練されたイメージを与える。そう、ラフでもキマる、逸品。
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Model: 170cm 65kg
Tee: MT302ジンバブエコットン半袖Tシャツ OD M着用
ロングシーズン、ヘヴィーユースうけ合いの今モデル。MOMOTARO史上でも、他に、黒いウエポンは例があっただろうか。
是非、今。